受験コラム

共通試験に関して

yasu

オミクロン株の感染拡大が連日報道される中で、共通テストの4日前に文部科学省から入試救済策が発表されました。1月12日現在、最新の情報がこちらになります。

新型コロナウイルス感染症対策Q&A|大学入試センター (dnc.ac.jp)

本試験、追試験ともに受験できないケースや個別試験を受験できなかった場合に関しても配慮がなされる形となりそうです。

本試験の日時

共通テストは本試験が15、16日、追試験が29、30日に実施されます。試験日事態の変更は今のところありません。

受験の公平感より感染者・濃厚接触者への配慮を優先

共通テストと共通テストの追試を受けられなかった場合、個別試験または個別試験の追試で合否を判断して、それも受験できなかった場合は面接と書類選考で合否を判断するよう要請を行ったようです。結果的に受験機会の確保は出来るが、どうしても不公平感が残ります。特に国立大学を受験する場合、共通テストは個別試験と比べて科目数が多く、配点も低くはないため、このように判断を各大学に丸投げする方法ですと各国立大学は頭を悩ますのではないでしょうか。しかも、二次試験の申し込み前に発表しないといけないため時間がありません。

もし感染者・濃厚接触者になってしまった場合

もし感染者、濃厚接触者になったら? 共通テスト、注意点まとめ (msn.com)

文部科学省の正式な記事ではないため実際のところ真偽不明ではあるが注意点がまとめられた記事がありました。

今回の対応に関して思うこと

唐突な方針転換や煩雑な手順ゆえに、高校で十分な説明がない場合、対応を間違えてしまう生徒も多く出てくるのではないでしょうか。また、入試問題は1年をかけて作成するため突然の通知により対応できない大学も多く出てくるかと思われます。私立ですと試験問題を大手塾に委託している大学もあるため、そのような大学では予備の問題が準備できないなどの混乱もありそうです。もともと文科省は年末にオミクロン株の濃厚接触者の受験を一律に認めないとしていました。現場を顧みない首相の配慮をアピールする鶴の一声で現場は大混乱する形になってしまったようにも思えます。努力した学生が報われる公平な入試になってほしいと思います。

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太田 恭宏
太田 恭宏
青学ゼミナール代表
青学ゼミナールの代表です。暇なときに記事を書いています。記事を更新したときはX(旧Twitter)で告知しているので気になる方はご登録してください。
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