合格を引き寄せる「夏休み開始」のススメ
都立入試対策を始める受験生から最も多く寄せられる質問の一つが、「過去問はいつから解き始めるのがベストですか?」というものです。
結論からお伝えすると、私は「中学3年生の夏休み」から一度、本番形式の過去問に触れることを強くおすすめしています。その理由と、効果的な活用法を解説します。
1. なぜ「早すぎ」ても「遅すぎ」てもいけないのか?
都立入試の過去問に取り組む時期には、特有の難しさがあります。
- 早すぎる場合: 都立入試の問題には、中3の後半(2学期以降)に習う範囲(数学の三平方の定理や円周角、英語の後置修飾など)が多く含まれています。習っていない分野が多い段階で解いても、点数が取れず自信を失ってしまうリスクがあります。
- 遅すぎる場合: 12月や1月になって初めて解くと、出題傾向や時間配分に慣れる時間が足りません。「自分の苦手な大問」に気づいた時には、対策を立てる時間が残されていないという事態に陥りかねません。
2. 「夏休み」こそが過去問デビューに最適な理由
習っていない範囲がある中で、なぜ夏休みに解くのが良いのでしょうか?それは、夏休みが「志望校との距離を測り、後半戦の戦略を立てる唯一のチャンス」からです。
- 出題傾向を肌で感じる: 漢字の構成、数学の大問1(計算・基本問題)、英語の長文量など、都立特有の形式を早めに知ることで、日々の勉強の質が変わります。
- 苦手分野の早期発見: 「図形が全く手につかない」「社会の歴史の並び替えが苦手」など、今の自分に足りないものが明確になります。
- 先生のサポートが受けやすい: 夏休み中であれば、未習範囲についても塾や学校の先生に質問する時間を確保しやすく、丁寧に解説してもらうことが可能です。
3. 夏休みに取り組む際の「3つのコツ」
無理なく進めるために、以下のポイントを意識してみましょう。
- 「解けない問題」があっても落ち込まない: 現時点で満点を取る必要はありません。「中1・中2の範囲で落としている問題はないか」を確認することが最大の目的です。
- 未習範囲は「解説を読む」だけでもOK: 習っていない単元は、無理に自力で解こうとせず、先生に聞くか解説を読んで「こういう問題が出るんだな」と把握するだけで十分な収穫になります。
- 「分析シート」を作る: 解き終わった後、どの大問で失点したかを可視化しましょう。これが秋以降の「自分専用の対策メニュー」になります。
まとめ:夏に「敵」を知ることが、合格への最短距離
過去問は単なる実力テストではなく、合格するための「地図」です。
夏休みのうちに一度、入試本番という「敵」の姿を知ることで、秋からの学習効率は劇的に上がります。わからない問題は、私たち塾の講師をどんどん頼ってください。一緒に苦手な分野を洗い出し、この夏で一気に克服していきましょう!