自分に合った科目の選び方
国公立大学や共通テスト利用入試を目指す受験生にとって、最初の大きな壁が「科目選択」です。
「どの科目が楽に高得点を取れるの?」「暗記が少ないのはどれ?」
そんな疑問を解決するために、各科目の特徴・メリット・デメリットを徹底比較しました。
1. 理科の科目選択:暗記と計算のバランスがカギ
理科は「暗記量」と「計算量」の比率が科目によって全く異なります。自分の得意分野に合わせて選びましょう。
化学・化学基礎
- 特徴: 暗記と計算の比率が 5:5。
- メリット: 理系科目の中心的存在。暗記した知識を計算に活用する「連動性」が強いため、理解が深まると一気に点数が安定します。
- 注意点: 暗記と計算、どちらか一方が欠けても得点できない問題が多いため、バランスの良い学習が求められます。
物理・物理基礎
- 特徴: 暗記 2割、計算 8割。数学的思考が最も重要。
- メリット: 公式の本質を理解すれば、暗記量は最小限で済みます。満点を狙いやすく、計算結果から正解を確信できるのが強みです。
- 注意点: 基礎の理解が甘いと、応用問題で全く手が出なくなる「ハイリスク・ハイリターン」な側面があります。
生物・生物基礎
- 特徴: 暗記 9割、計算 1割。
- メリット: 数学的な計算が苦手な人でも高得点が狙いやすい科目です。
- 注意点: 近年は読解力を要する考察問題が増えており、知識だけでなく「国語力」も試されます。
【重要】2科目選択の組み合わせ
一般的には「物理・化学」または「化学・生物」が主流です。「物理・生物」は受験できない大学や学部があるため、志望校の募集要項を必ず確認しましょう。
2. 社会の科目選択:暗記量とコスパで選ぶ
社会は「どれだけ時間を割けるか」が勝負です。メインの英数理に時間を残すための戦略的選択が重要になります。
世界史・日本史(ボリュームゾーン)
- 世界史: 全科目で暗記量が最大。横のつながり(同時代の他国)の理解が必要。
- 日本史: 世界史の約3分の2の暗記量。縦のつながり(時代の流れ)の深掘りが必要。
- アドバイス: どちらも暗記量が膨大です。「歴史が大好き」という人以外は、理系科目の学習時間を圧迫する可能性があるため慎重に選びましょう。
地理・倫理政経・現代社会(コスパ重視)
暗記量を比較すると、歴史科目に比べて大幅に負担が少なくなります。
| 科目 | 暗記量の目安 | 特徴・注意点 |
| 倫理・政経 | 日本史の1/3 | 倫理は内容に癖があり、相性が分かれる。 |
| 地理 | 倫理・政経の2/3 | 思考力が必要。暗記は少ないが点数が安定しにくい。 |
| 現代社会 | 倫理・政経の1/2 | 最も暗記が少ないが、受験できない大学も多い。 |
⚠️ 注意!
国公立大学の中には「現代社会」「倫理(単体)」「政治・経済(単体)」では受験できない大学が多数あります。多くの受験生は、潰しが効く「地理」か「倫理・政経」のどちらかを選択しています。
まとめ:後悔しない科目選択のために
- 計算が得意なら: 物理・化学
- 暗記が得意なら: 生物・日本史・世界史
- コスパを優先するなら: 地理・倫理政経
科目選択は、受験の合否を左右する戦略の第一歩です。自分の得意・不得意だけでなく、「志望校で使えるかどうか」を真っ先に確認してから勉強をスタートさせましょう!
※2025年12月にセンター試験→共通テストに変更したうえで加筆修正を行いました。