受験コラム

小学生から中学生になって変わること

yasu

算数から数学へ

小学6年生の皆さん、もう少しで中学生ですね。

受験シーズンも終わり、ちょっとのんびり過ごしているのかなと思います。

残りの小学生生活、体調に気をつけながら楽しく過ごしてくださいね。

でも、中学校に向けて心の準備くらいはしておきましょう!

中学校と小学校の勉強で大きく違うことが2つあります。一つは、「算数」が「数学」に変わることです。もう一つは、本格的に「英語」の授業が始まることです。

皆さんは、「数学」という言葉は聞いたことがありますか。「算数」と何が違うのでしょうか。

簡単に言うと、算数というのは暮らしの中で使う計算のことです。「お菓子が3割引になると何円になるの?」だったり、「分速60mで歩くと何時に学校に着くの?」だったり、普段の生活で出来ないとちょっと困るような計算です。

数学は、それと違って普段の生活であまり使わないようなものが出てきます。

物知りな君たちは、「―(マイナス)」や「√(ルート)」なんていう記号を知っているかもしれませんね。中学生になると、こういった難しい記号を使って勉強するようになります。確かに、普段の生活では出てこないですよね。

でも、難しい記号が出てくるからといって、数学をちらっと見て嫌いにならないでほしいんです。

私たちはそういった生徒たちをたくさん見てきました。

皆さんにはそうなってほしくはありません。

皆さんは、「理系」と「文系」という言葉を聞いたことがありますか。

大学生になるまでに、多くの学生はこの二つのどちらかに分かれることになります。

理系と文系の選択

簡単にいうと「理系」は、数学と理科を勉強する人たち。「文系」は国語と社会を勉強する人たちのことです。

大学に入ると、社会人ももうすぐです。

例えば、お医者さんや科学者になりたい人は、「理系」の勉強に、歴史家や弁護士になりたい人は、「文系」の勉強に集中したいですよね。

そのために、大学は「理系」と「文系」に分かれていて、それぞれの分野を集中して勉強することになります。

ここで、大事なお話があります。

「文系」の大学に入るための入学試験を受ける時には、大学によっては「数学」のテストがないことがあります。

皆さんでいうと、中学校の入学試験に算数がないということです。驚きましたか?

「僕は弁護士になりたいし、数学をやらなくてもいいじゃん」って思わないでくださいよ!

よく考えてください。

逆にいうと、数学を嫌いになってしまうと、「文系」の大学しか受けることができない、ということです。「文系」の大学が良くないと言っているわけじゃありませんよ。

皆さんの将来の可能性の話をしているのです。

私は今、大学でお医者さんになる勉強をしています。

周りの同級生に、小学生の頃何になりたかった?なんて話をするとお医者さんになりたかった人は半分もいません。

弁護士、学校の先生、パイロット、パン屋さん、考古学者、漫画家、総理大臣、裁判官、などなど…。

何が言いたいのかというと、皆さんが今持っている夢は、今後の人生でいくらでも変わるということです。

それなのに今、数学を嫌いになってしまうと、皆さんの将来の夢が半分になってしまいます。

高校三年生まで数学が嫌いだったのに、突然お医者さんや科学者になりたいなって思っても、それは難しいんです。

だから、中学生になっていきなり変な記号が出てきても数学を嫌いにならないでくださいね。ちょっと苦手だなって思っても、将来の自分のために頑張ってみてくれるとうれしいです。

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太田 恭宏
太田 恭宏
青学ゼミナール代表
青学ゼミナールの代表です。塾では個別指導を担当しています。暇なときは記事を書いています。記事を更新したときはX(旧Twitter)で告知しているので気になる方はご登録してください。
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